三脚の選び方

三脚の選び方の基本

三脚選びの前に…
 三脚選びをする前に、申し上げておきたいことがあります。三脚に金を惜しむな、ということです。なぜなら三脚というのは実はかなり安いのです。そこそこの、まずまずの、満足できる性能のものが、一万円〜二万円もあえれば買えてしまう。三万以上だせばほとんどの場合、素晴らしい性能のものが買える。しかもレンズやカメラと違い壊れにくく非常に長持ちする。十年二十年と使えます。
 ひとつ五万も十万もするレンズをいくつもポンポンと買っている人が、三脚にはまったく無頓着だったり、高級なカメラに比べてアンバランスに安い三脚を使っていたりすることが少なくないです。カメラに使える予算が十万円であれば、二万を三脚に振り分けましょう。三万円の予算なら一万円を三脚に振り分けましょう。
 三脚に金を惜しむとどうなるか。安物の三脚というのは重い、かさばる、使いにくい、安定しない、壊れやすい、などといいことがありません。そのため、せっかく購入してもすぐ使わなくなる、安物買いの銭失い、ということになります。これは私自身の経験から間違いないことです。
 反対にいいもの(といっても売価一万五千円〜二万円以上のものであれば大丈夫)は使い心地も快適、軽い、安定している。そのために持ち歩きたくなります。いいものを買うと、使う頻度も増えるでしょう。
<三脚の選び方の基本>
1.カメラに合わせて
 三脚の選びでもっとも重要なのは、<機材の重さと用途に見合った三脚を選ぶこと>です。使用する機材の重さによって大体の目安をつけ、さらに<何を主な被写体とする>か、<機材の運搬方法>は何か、<予算>などによって細かく条件を絞って選ぶことが大切になってきます。
 現在市販されている三脚を素材からおおきく二種類に分けると<カーボン製の三脚と、その他の素材による三脚>に分けることができます。カーボン製のものは軽くて、剛性が強くて(安定性が高い)、非常に良いのですが、その分、とっても高いです。最低でも二万円(スリックのカーボン三脚など)、通常であれば四万円程度の予算は覚悟が必要になってきます。カーボン製の製品は人気が高いため中古でも値段は下がりにくいです。ですが、徒歩での持ち運びが主な使い方となる場合にはちょっと無理してでもカーボン製を選ぶといいと思います。
2.雲台
 もう一つ選び方のポイントは、<雲台>です。雲台とはカメラを接続し、方向などを調整する部分のことで、三脚の使い勝手の大半はこの部分によって決まってくるといっても過言ではありません。大きく分けて二種類あります(くわしくは雲台のページ参照)。売価が1万円程度以上する三脚はほとんどの場合、取り外して交換も可能ですので、付属してきた雲台が気にいらなければ交換することも可能です。
 その他、脚の伸縮方法などによっても変わってきますが、これに関しては慣れればどのような方式でもさほど大きな問題になることはないと思いますので、それほど重要視することはないのではないかと思います。
 最後に、繰り返しますが、三脚は売価3000〜4000円程度の安物と、売価15000円以上のものではまったく操作性、安定性が異なります。年に一、二回しか使わないというような場合を除き、5000円以下のものは止めておいたほうがいいです。無駄な出費になるだけです。

三脚メーカー別選び方

◆スリック(Slik)[全般]
小型デジカメやコンパクトカメラ用の廉価な製品からプロレベルの製品まで幅広くラインナップする日本の三脚メーカー。コストパフォーマンスに優れた製品も多いです。カーボン三脚、昔から定評のあるプロシリーズ、デジタルシリーズと銘うった軽量コンパクトなシリーズなど。

◆ベルボン(Velbon) [全般]
スリックと並んで、廉価な製品からカルマーニュシリーズのようなプロ御用達の製品まで幅広くラインナップする日本の三脚メーカー。人気のシリーズはカーボンを使用したカルマーニュのシリーズで、5万円から10万円程度。ほかに、小型軽量のシェルパ、チェイサー、ウルトラのシリーズなど豊富です。

◆ジッツオ(Gitzo) [プロ・ハイアマチュア向け]
フランスの三脚メーカー。幅広い商品ラインナップをもち、デザイン性にも優れている。主にハイアマチュアからプロから選ばれている。価格はやや高めだが、これでないと使う気にならないというユーザーも少なくありません。特にカーボン三脚のマウンテニア、システマティクはプロの定番です。

◆マンフロット(Manfrotto) [プロ・ハイアマチュア向け]
イタリアの三脚メーカー。軽量小型の製品から超大判カメラ用の三脚まで豊富なラインナップ。三脚関連のアイテムも充実している。ラインナップをプロ(PRO)、チャレンジ(CHALLENGE)、ディスカバー(DISCOVER)、アティチュード(ATTITUDE)に分類。基調の黒にワンポイントとして赤を使ったデザインが特徴です。

◆クイックセット(Quick-set) [プロ・ハイアマチュア向け]
ハスキー三脚。大判カメラユーザーや超望遠レンズ使用者などに絶大な信頼のあるハスキー三脚を製造するアメリカの三脚メーカー。間違えられやすいがクイックセットというのは会社名で、ハスキーというのが三脚の名称とのことです。

◆インデューロ(Induro) [プロ・ハイアマチュア向け]
インデューロはアメリカの三脚メーカー。カーボンファイバーを八層構造にし、従来のものより60パーセント強度を高めたカーボン8Xというものをつかったカーボン三脚のみ販売しています。

◆ハクバ(Hakuba) [全般]
日本のメーカー。ラインナップはスリックやベルボンよりは少ないがカーボン三脚もあります。

◆エツミ(Etsumi) [全般]
日本のメーカー。廉価なモデルが中心。大型モデルは主にビデオカメラ用三脚のリーベック。

◆その他の三脚、三脚関連製造メーカー
超高級・超精密自由雲台のアルカスイス、木製三脚ベルレバッハ、ノヴォフレックス、リアリー・ライト・スタッフ(Really Right Stuff)、BENROなど。

他

ゴリラポッドについて/ 三脚ネジの規格 / 中古で買う / 三脚選びは難しい / パノラマ雲台
マンフロット Digi 714B / スリックウルトラワン(ULTRA1) / クイックシュー / 585 Modosteady
水準器について / アクションレベル(デジタル水準器)/ Novoflex(ノヴォフレックス) / BENROベンロ

ショップリンク

◆ ビックカメラ.com…説明不要の大型ショップ。ポイント還元で安い。
◆ ヨドバシ.com……ヨドバシカメラ。説明不要の大型ショップ。ポイント還元で安い。
◆ マップカメラ…三脚は値段的にはイマイチかも(笑)でも中古カメラが面白い。実店舗は新宿です。
◆ カメラのミツバ…マンフロットなど随一の品揃えです。
◆ ネイチャーランドKYOEI…アウトドア関連ショップだけど、なぜか三脚の品揃えが豊富で安い。最安値のことも多し。
◆ ケンコー光学ショップ…スリックはケンコーグループ。なので、スリック製品がたまにアウトレットで爆安です。
◆ カメラのナニワ…調べるとここが最安値のことがよくある。
◆ カメラのキタムラ…実店舗では中古三脚も扱っていて安い。ネットショップは普通?かも。
◆ カメラ虎の穴…あまり有名ではない?けれども、三脚は安い。
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