スリックカーボン713EX

私のメイン三脚のひとつ、SLIKのカーボン713EXは名前の通り、カーボンファイバーでできた脚をもつ三脚です。日本国内で発売されているカーボン三脚の中でも最も廉価なモデルの一つで売価は20000円を切ります。最廉価、というと安かろう悪かろうという言葉が思い浮かびますが、決してそんなことはなくて、とてもいい三脚だと思っています。
「713」という名前の通り三段の三脚です。重量は1,670g。雲台は標準でSH-705というものが付属しています。脚はナットロック式というものです。
センターポールは分割できるようになっており、取り外すことが可能です。私はセンターポールを伸ばすことはあまりないので、普段は取り外しています。その方が軽くなるため、持ち運びの点から考えても便利です。また、脚は三段階に開くことが可能ですが、センターポールを取り外していると簡単にローアングルにもできます。

使ってみての感想
スリックのウェブサイトでは最大積載重量は2kgとなっていますが、これはあまりにも控えめすぎるんじゃないか、と感じます。実際に713EX使ってみた上でも、また他のメーカーの同クラスの三脚との比較をした上でも、倍の4kgくらいはイケそうな雰囲気です(保証はできませんが…)。ただし、エレベーターを最大限に伸ばしたりした場合にはメーカーの言うとおりに2kgくらいまでにしておいた方がいいのかもしれません。

脚の固定はナットロック式というものです。ナットロック式の脚は伸ばしやすく、止めやすく使い心地は良いです。ナットロック式の三脚はいくつか使ったことがありますが、それらと比べても良いと言えるとおもいます。
雲台 SH-705

標準でついている雲台はSH-705というパンハンドルのついた3ウェイ雲台です。悪い雲台では決してないのですが、カーボン三脚に使う雲台として考えると、それほど使い勝手のすぐれた雲台ではありません。しかし、通常カーボン三脚につけるような雲台となると雲台単体で2万円以上するような雲台が多いですから、2万円以下のカーボン三脚に付属としてついてくる雲台として考えると文句のある雲台ではないとおもいます。
この雲台のちょっとメンドクサイところのひとつはレバーです。収納するときには下の画像のように片方のレバーを取り外してもう一方のレバーのうしろにさして結合させます。こうすることによってコンパクトに収納できるのですが、これを取り出すときとしまうときにやらなければならないので、私はちょっと面倒だな、と感じています。

まとめ
最廉価レベルのカーボン三脚ですが、とにかくコスト削減に頑張りながらも質は落とさないように頑張った、というメーカーの努力が見えるようなモデルです。スリックというメーカーは派手さはないけれども質はいい、という質実剛健なイメージを持っていたのですが、このカーボン713EXはその典型のような三脚だ、という印象を持っています。
予算に余裕があったりする場合には、自由雲台を追加で購入して標準付属の雲台と使い分けたりするとさらにいいんじゃないかと思います。