赤外線フィルターについて
赤外線フィルターいうのは、可視光線カットフィルター、赤外線透過フィルター、IRフィルターともいわれますが、赤外線のみを透過させ、可視光線をシャットアウトする機能をもったフィルターのことを言います。
海外では以前よりPLフィルターやNDフィルター(減光)のように容易に利用できる写真用ガラスフィルタ(Hoya R72やHeliopan 715nmなど)が市販されており入手が容易だったようですが、日本では永らくガラス製のものは市販されておらず、容易に入手できるのはゼラチンフィルターというもののみでした。具体的には富士フイルムから発売されているIRフィルターというものです。しかし、嬉しいことに2008年秋にケンコーからガラス製の赤外線透過フィルタが発売になりました。PRO1D R72というものです。
KENKO PRO1D R72 価格検索 このページでは主にゼラチンフィルターによる方法を紹介していましたが、これからはこのR72フィルターを買えば簡単に撮影できるので良いでしょう。ただ、ちょっと高めです。
またR72ということから72nm以下の光線カットでしょうから、それ以外の帯域カットを希望する場合には、FUJIFILMのゼラチンフィルターが有効です。また安く済ませたい場合もFUJIFILMの場合のほうが良いでしょう。他にもゼラチンフィルターであればカットすることにより携帯電話に貼り付けて使うことができたりするなど応用が利きやすいなどのメリットもあります。
以下は、そんなゼラチンフィルターを使うためのちょっとした方法です。
なお、オークションなどをみていると「盗撮できる」「スケスケフィルター」などと謳って小さな赤外線フィルターが一万円を越すような法外な値段で売られていることがありますが、性能としては1000円程度で買えるゼラチンフィルターと同じであると考えられます。ぼったくりといって良い場合もすくなくないので、注意したほうが良いと思います。
FUJIFILM ゼラチンフィルター 上の写真のものがFUJIFILMのゼラチンフィルターです。
普通のガラスフィルターとは違ってぺらぺらの薄いフィルムのようなものです。
右がSC74で左がIR80というものになります。特定の波長以下の光線をカットするフィルターをシャープカットフィルター(Sharp Cut Filter)といい、なかでも76nm以上はIRフィルター(Infrared Filter)と称しています。SC74は74nmは74nm以下の波長をカットするもの、80nmは80nm以下の波長をカットするという意味です。SC74は名前はシャープカットですが、赤外線撮影に利用することができます。なおSC60などはただの赤いフィルターで赤外撮影には利用できませんので注意してください(赤いフィルターは主にモノクロフィルム写真撮影で活躍します)。
IRフィルターにもIR78、IR80、IR84、IR90などさまざまあります。IR90なんか効果が大きそうと思ってむやみに数値が大きいフィルターを選んでも、露光に時間がかかるだけであまり意味はないという場合もあります。通常赤外撮影に選ぶのであればIR80前後がもっとも使いやすいのではないでしょうか。
このフィルターですが、大型カメラ店の大きな店舗であれば店頭販売されていて、普通に入手することができます。一枚およそ1000円です。秋葉原のヨドバシカメラではフィルターのコーナーに大量に陳列されています(2008/02、2009/12)。
ネット通販では、ビックカメラ.com、ムラウチデンキなどで購入可能なようです。
赤外線フィルターを作る
作るというのは大げさですが、使いやすいように加工します。上でも述べましたように、ゼラチンフィルターとは、ペラペラのシート状のフィルターのことで、そのままでは普通のレンズには付けられません。専用のホルダーというのも用意されているのですが、普通のデジカメ、デジタル一眼レフで使うのには使いやすいとはいえませんし、買うにしてもフィルター以上の費用がかかってしまいます。ですから加工が必要になります。
小型のデジカメでしたらレンズの大きさくらいに切ってレンズに貼り付けるなどすれば良いでしょう。私の場合は、丸くカットした上で、ステップアップリングとステップダウンリングの間にはさみました。これで普通のフィルターのようにレンズに取り付けることができます。
フィルターを円形にカット
52mm→58mmと58mm→52mmのリング
間に挟みます ほかには、保護フィルターのレンズをはずして変わりにフィルターを入れる方法などもあるようです。また、前述したHoya
R72やHeliopan 715nmといったものを海外に行ったときに買ってくるとか、海外から通販で購入しても良いでしょう。
カラーネガフィルムを赤外線フィルタにする
ウラワザというほどでもないのですが、このような専用のフィルターを使わなくても赤外線フィルター代わりになるものがあります。それは、カラーネガフィルムの露光済み部分(黒くなっている)を赤外線フィルターがわりにしてしまうという方法です。
この方法はタダでできる、買いに行かなくていい、などという大きなメリットはありますが、いうまでもなく当然フィルターとしての質は良くないですし、大きさも限られていますから、使いづらいものです。ですから、自分のデジカメが赤外線撮影に向いているか調べてみるためにネガフィルムを使い、良さそうであれば、IRフィルターを購入するという方法もありだと思います。ネガフィルムを使う場合には、二枚か三枚重ねて使うと上手くいくようです。
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